Diary (2012/01) Contents

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2012/01/01 (Sun)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3901回目

■2012年が始まった!
今年の目標は……

1.一冊くらい同人誌作る(ページ数はせめて4ページ以上)
2.小説もっと読む(毎月1冊は確実に)
3.百合作品の感想をちゃんと書く(日記更新しろ)
4.仕事のレベルを上げる為に説明上手+情熱的になる。

という感じで。すげぇ、仕事の目標一つしか無い。
プライベートをしっかりしないと、心がささくれて行くからね。

■今年はじめての日記は、やっぱり「百合」について。
garbagememoさんの年末の日記に、「百合ハーレム構造の問題点(笑い)」と「百合ハーレムはどう思う?」という話があり、最後に

> 皆どう思う?<どう思うと言われても。

という一文がありましたので、 どう思うか書いてみたいと思います。
そもそも、百合の概念や定義に関しての話は基本避けて来たのですが(今後も逃げるつもり(笑))、作品制作論・テクニック論については、頭の悪い考えを書いてみるのも、今後の自分のためになるかなーと思い始めた2012年。
自分の創作の足掛かりになればね。

さて、どう思う? ということで、

> やはり百合にはハーレムではなく複数のペアが入り乱れるタイプの構造の方が好ましいんじゃないでしょうか。

に関しては、まさにその通りだと私も思います。
もう少し細かく付け加えると、以下の要素を満たす百合作品をつくろうとすると……という場合です。

1.「複数の女の子が登場し」
2.「それなりに使い捨て不幸キャラが出ず」
3.「世界が善意で出来ている(と一時でも思わせてくれる)」
4.「カップリングだけで世界が閉じてない」

ちなみに、「長く」物語を続けるにもこの要素は有効に見えますが、「百合ハーレム」か「二人の話(成立する百合カップリングの数が1つ)」の方が「長編」には向いています。
ハーレム構造というのが、物語を長く続けるのに有力な構造なのは、「百合ハーレムはどう思う?」にある通りなので省略。
一方の、「二人の話」は短編向きかと思われますが、出てくる登場人物の数は関係なく、成立する百合カップリングの数が1つであれば、恋愛の「起承転結その後」までを通しで描けるので、実は「長編」を作成しやすい。
ここでの脇役の使われ方は三角関係の駒ではなく、障害や個人の葛藤などを引き起こすトリガー的役割となります。(うまく使わないと、今の時代だと、いわゆる昔の百合と見られてしまう)
起承転結その後の中の、一部分を切り出して描くと「読みきり短編」となります。
そこに別口のネタを仕込んでおいて、連載に変化させる技もあるようですが、そう言うのは、ここで言う「二人の話」の定義から外れて、今回のメインである「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」になります。

てなわけで、やっとメインの「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」についてですが、「長編」よりも適した形式があると思います。それは「連作短編」です。

(一応続く)

……という所で、時間切れ。続きは明日以降に。
ポイントは「連作短編」「ネタの仕込みやすさ」「恋愛の絡まないカップリング」「前提条件は百合」です。
(思いつきで書いたので、実際に続きを書いたら変わってくるかもだけど)

■では
中番なので、一旦寝ます。おやすみなさい。
今年もよろしくお願いします。



2012/01/03 (Tue)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3902回目

■うは
風邪で死んでる間に、garbagememoさんの追記日記で、書こうと思ってたネタ先越された(笑)
まぁ、バレバレな振りでしたからね。でも流石だなぁ。

■と言う訳で、それでもとりあえず「百合に向いた物語の構造」について、の続き。
前回の日記は、

>「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」についてですが、「長編」よりも適した形式があると思います。それは「連作短編」です。

と書いた所で力尽きましたが、今日はその続き。
なぜに「連作短編」が「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」に適しているのかを考えてみます。
この話を先にすることで、本来の目的である、百合に適した物語の構造の話に繋がる予定です。

「連作短編」と言って、最近の商業百合漫画作品で思い出すのが、「Girlish Sweetアタシノ彼女(竹宮ジン/白泉社)」と「レンアイ・女子課(森島明子/一迅社)」です。読んだことあればイメージしやすいので、お持ちの方は再読を。
連作短編の百合作品では、短編一話ごとで、ストーリーの主軸になるカップリングは基本1組。
他の登場人物は、友人・完成済みのカップル・未完成のカップル・別れた相手・当て馬・狂言回しなど、主軸になるカップルと直接的な恋愛の構築をしない立場であれば、どんな役割でも登場可能です。
このどんな役割でも登場可能というのが、ネタの仕込みやすさに繋がり、ある一組のカップルの恋愛が成就した後の物語を「すぐに」書かなくても、主軸を平行移動して脇役を主役にすることで、物語を続けることが出来る。
そして平行移動した物語の中では、前回のカップルは主役から脇役に置き換わって登場し、「その後」の二人の関係を「単独の物語としての必要最低量」がなくても、チラ見せ出来る。(読者サービス的な側面も有りつつ)

チラ見せで良いと言うのは重要で、例えば、24時間テロと戦い続ける男も、飯も食べるしトイレにも行くはずだけど、そんな日常?シーンは通常、物語からは削除される。
物語を作る上で、冗長な部分をどれだけ削るかは重要で、ページ数との戦いと言うのは、商業作品はもちろん、一冊でも同人誌作れば理解に容易い。
そんな中で、すでに前提条件やバックボーンを理解されている登場人物が出てくるのは、説明を省ける(ページ数や文字数、コマ数を主軸とは別に使わなくて済む)ので、主軸の進行を妨げないという利点がある。

この形式であれば、

1話目で(A)というカップルが登場し「ある程度」物語が完結しても、
2話目の(B)というカップルの物語の中で、同時に(A)の物語も進行している事を意識させることができ、
3話目では、(C)というカップルの物語で、(A)だけでなく(B)の物語も同時進行し、
4話目にいたっては、(D)の物語を読んでいるはずが、(A)(B)(C)も存在する状況になる。

と、話数を重ねる事で、「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」に近づいて来くる事がわかります。
さすがにここまでわかりやすい足し算はあまり見ませんが、

(A)の物語
(B)の物語
(A)の物語に(B)が影響を与える
(C)の物語
(B)の物語に(C)が影響を与える
(A)(B)(C)入り乱れた物語

というような、それぞれのカップリングが次の物語に影響を与える形式は、よく見かけると思います。
上記参考作品とか、garbagememoさんの「ハーレムではなく、連作形式で!」という日記で指摘されている初期の「マリみて」とかね。

少し脇道にそれますが、

連作短編という形式そのものが、連作の軸となる部分を守っていれば、ジャンルからはみ出た回を挟み易いからという点も、百合に有利です。
例えば「鉄道少女漫画(中村明日美子/白泉社)」の中に、一つ百合話があるのですが、この漫画そのものを百合漫画として認識している、非百合オタなマンガ読みはいないと思います。
百合話も入っている少女(レディース)漫画という認識かな。実際、元々の掲載誌は「メロディ」と紙版の「楽園」で、百合の回のみ「web楽園」の掲載だったので。

こういった本来の読者層、商業的な販売ジャンルを維持しつつ、百合も入れるよという手法は、一般の漫画好きへの百合拡大に一役買って来ました。
古いのだと、「ファミリー・コンプレックス(つだみきよ/新書館)」とかも、本来の趣旨を守りつつ、一話だけ好きな百合を入れてみたという感じでしょうか?

一方の百合好きな私の場合、「放課後の国(小学館/西 炯子)」などを百合が一話入っているからと買い漁って、逆にその後、作家買いし始めたと言うこともあり、百合好きを作家好きに引っ張る利点もあるのではと思います。

そんな感じに、本来の読者層ではないところを引っ張ってくる可能性を入れ込みやすいのも、連作短編の利点でもあります。

(なんと、まだ続きます……)

て所で、本日は時間切れ。
この続きは、まだ出てきていないポイント「恋愛の絡まないカップリング」「前提条件は百合」について書ければいいなぁ……と思ってますが、果たしていつになるか。

■それよりも
2011年の百合ランキング作らないと。
ツッコミ多数頂きましたが、忘れてないですよー。まだ作ってないだけです(笑)



2012/01/05 (Thu)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3903回目

■会社の新年会でした
が、コップ二杯程度しかお酒も飲まず、帰宅後に百合日記を書いてます。
明日が朝からの場合は、あまりお酒入れたくないので。

■飽きもせず、「百合に向いた物語の構造」の第三回
今一度、この駄文の目指すところをまとめてみましょう。

1.「百合に向いた物語の構造」とは
2.それは「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」が好ましいのでは

という話です。
前回までの話では、百合に好ましいのかどうかを考える前に、まず先に「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」の作品を作る際に「連作短編」を使用する利点を上げてみました。
今回は、まだ出てきていないポイントの一つ「恋愛の絡まないカップリング」についてです。

ゆるゆりアニメは二期が決まるほど商業的に成功しましたが、
ところで「ひまさく(向日葵×櫻子)」は、なぜ出番が少なかったのでしょうか?
メインがごらく部の4人なので、生徒会メンバーは出番が少ないのは仕方ないことですが、しかし、綾乃や千歳と比べると、やはり「もっとひまさく分をっ!」と叫びたくなる人もいたことでしょう。

ここに「恋愛の絡まないカップリング」の重要性が見えてきます。
「ひまさく」は、アニメの物語中、常に二人一組でイチャイチャしており、単独での登場や、他のキャラとの組み合わせや会話はほとんど有りません。(有っても、お互いに対しての当て付けだったり、フリだったりするので、結局はひまさくのイチャイチャである)
この強い二人の百合度が、実は足枷になっていて、物語に登場させるためのハードルを上げているのです。
つまり、向日葵と櫻子を登場させるためには、「ひまさく」状態を作らないといけない雰囲気になっているため、複数のペアが入り乱れるタイプの構造において、他のキャラとの関係性を描こうとしているのに、描こうとする関係性よりも色濃い関係性(ひまさく)が全面に出てきて邪魔をしてしまう。
その結果、「ひまさく」は「ひまさく」でイチャイチャしてて、という話の流れになってしまう。
クリスマスデートの回も、向日葵はちなつ、櫻子はあかりとが良いと言うフリはしてても、くじ引きの結果は「ひまさく」で落ち着きました。
他のメンバーが、それなりにシャッフルされていたのに。

「複数のペアが入り乱れるタイプの構造」では、登場するキャラが2人だけではありません。
ですので、やろうと思えば「恋愛の絡むカップリング(便宜上恋人同士と呼ぶ)」以外にも、友人だったり、タチ同士、ネコ同士、師匠と弟子、など、恋人同士以外の組み合わせを作ることが可能です。
そしてこの様な「恋愛の絡まないカップリング」を利用することで、キャラを登場させるパターンを増やすことができ、また恋人同士以外の時に見せる姿がキャラの奥行きをさらに深くします。(そこからネタを仕込むことも可能)

あ、一応「ひまさく」はそれはそれで大変美味しい百合関係であるので、いつまでもイチャイチャしててほしいのですが(笑)
むしろ今までの商業作品で「恋愛の絡まないカップリング」を多用している百合作品ってそんなに多くないって話です。

しかし、百合同人では、昔から「恋愛の絡まないカップリング」の入った作品はあるのですけどね。
リリ舎さんや桜井家さんの短編シリーズや4コマとか。
そう考えると、商業作品の百合では、単純に、そこまで時代が進んでいないだけなのかもしれません。
(ある程度、百合に慣れている読み手以外も想定しないと、商業的な収支が厳しくなる = 百合オタ歓喜なアンソロほど、続きがでないというかつての負の歴史)

ただし、ここ1、2年くらいの間で、昔から着実に百合同人描いている方々が、結構商業掲載へ行ってるので、実はこういった作品も増えてきてる傾向ですが。

と、いう所で時間切れ。
同人の百合方面を含みつつ、さらに話は続きます。
ここまで大風呂敷広げて、大丈夫か、自分?

次回のポイントは、残る一つの「前提条件は百合」と、今回の話を書いていて思いついた「マリみて以外の百合小説」です。
あと2回くらいで終わるかなぁ……。

ではまた。



2012/01/09 (Mon)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3904回目

■休みと出勤のパターンがひどい
日記をしっかり書く時間が無いので、「百合に向いた物語の構造」の第四回はもう少し後。
とりあえず、明日のミーティングの資料とか慌てて作成中の休日orz

■でも
一冊くらい本読みたいなぁ。



2012/01/13 (Fri)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3905回目

■忘れてないよ
ネタがないわけでもないけど、と言っても言い訳にしかならないが、
とりあえず今期のアニメは「キルミーベイベー」と「輪廻のラグランジェ」に期待したい。というか、百合云々よりキルミーのOPとEDは中毒すぎる。
仕事中に脳内で流れてきて、作業効率が著しく低下するのですけど(笑)

■さて、「百合に向いた物語の構造」の第四回
そろそろ大風呂敷を畳まないと、2月になってしまうので。

ここまでの話で、なんとなく百合に向いた物語の構造が、
「複数のペアが入り乱れ」て登場するが、その中には「恋愛の絡まないカップリング」もある「連作短編」形式ではないか、
という所までたどり着きました。

ここで、最後のポイント「前提条件は百合」についてです。
これからの百合は、「前提条件は百合」が主流になるのか、そうではないのか? という話になる予定。

百合作品について、「それ百合でなくてもよくね?」と言う意見を言われ、血の涙を流した事のある百合好きさんは、私のほかにも多数いると思います。
そんな事言う人には、先日TwitterのTLに流れてきた名言
「百合である必要性ないよね」「必要性ないのに百合だからいいんだよ」(@norakijikaronさん)
という言葉をぜひ心に留めておいて欲しいと思う毎日です。

一方、百合作品と思っていた作品に、「あれ、今回百合無くね?」という回があると、「テコ入れ!?」「百合排除!?」と、被害妄想を抱いてしまうのも、悲しい百合好きの習性ですね。

実はどちらも「前提条件は百合」ということから生まれた現象ではないかと思われます。

まず前者は、百合であることがそもそも世界の法則なので、当然そこに空気があるのと同じように、百合の人間関係において物語が構築されます。
それは恋愛・非恋愛のストーリー展開どちらにおいてもで、この時、そのストーリーの類似過去作が男女もので多数を占めている場合や、現実世界の似た状況では男性がいる場合であると、百合読解力の経験値の無い人にとっては、記憶や経験との差異を感じ取ってしまいます。
すると、脳内で自分の記憶や経験、「自分の」常識に合わせて物語を翻訳して理解してしまう。このため、脳が理解しやすい「それ百合でなくてもよくね?」という結論に安心を得るためにたどり着く。

では後者の場合はと言うと、実はこれも自分の記憶や経験が元になっているのです。ただし、前者と違うのは、百合読解力の経験値があるか無いかの違い。
経験値がある人は、そのストーリーに違和感を感じることはないが、前提条件が百合だと思っているので、一歩百合のストーリーから外れた展開を見せると、過去の「打ち切り」「コミックス2巻は発売されません」「私達いいお友達よね、それぞれ男とくっつくエンド」と言った経験や記憶が蘇る。

「前提条件は百合」という構造が、歴史と作用して引き起こした悲しき現象。
では「前提条件は百合」じゃなければ、百合読解力の経験値の有無に関係なく、前者後者共に脳内の不安を掻き立てられることなく作品に接することが出来るのか?

私の考えでは、あと数年の間はYesが必要。
ここ数年の動きで、コミティアに「百合」ジャンルコードが出来、百合とは言ってないのにどう見ても百合な連載が始まるきらら系雑誌、少女漫画にも百合作品が載る。
「それ百合でなくてもよくね?」という反応は、記憶や経験との差異なのですから、百合作品がそれだけ人の目に触れる機会が増え、物語の仕掛けジャンルとして、「ミステリー」「SF」「BL」というものと同じレベルに「百合」が認識されるまでいけば、「それ百合でなくてもよくね?」という反応は無くなっていくと思われます。
だってさ、「BL」作品指さして、「それ男同士じゃなくてよくね?」とか、今の時代に言いますか?
と言うことで、まだしばらくは人の目に触れる百合が多数必要であり、その触れる百合は、はっきりと「百合」であると人に認識させる必要があります。
なので、「なんとなく百合っぽい」や、「脇役に百合も混ぜました」ではなく、「前提条件は百合」と堂々と主張していないと足りないのです。

では、「前提条件は百合」で引き起こされる百合好きの不安や被害妄想(笑)はどうしたらいいのか。
そんなのは簡単なことです。百合のこれからを夢見て耐えろ。です。
百合好きを自称する被害妄想まで発症する様な経験者なら、その先にある「前提条件は百合」なんて言わなくても百合がある世界を見たいと思わないか。
10年泣き笑いをしてきたのなら、あと10年は大丈夫。生きて行けるさ。

いやいや、そんな苦労も軋轢も、これ以上したくないよ……と思うのかもしれませんが、「前提条件は百合」をおろそかにしたジャンルにおいて、ストレートな百合作品は普及していないのです。
そこで一番最初に思い浮かぶのか、商業小説での百合作品。
これで、やっと「マリみて以外の百合小説」というキーワードに繋がります。
マリみてが百合小説か?と言う事も議論に上がる内容ではありますが、マリみての上手さが引き起こした、その後の商業百合小説の売れ筋方向について。

ちゃんと次で終わるのかなぁ……。
という所で、本日はこれまで。

■長いよ
そろそろ誰も付いて来てないというか、変人が戯言言ってるよ……レベルになってきたかも。
もう少しあっさりと終わる話だったのになー。



2012/01/16 (Mon)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3906回目

■2月になる前に
2011年の私的百合ランキングを発表しておかないと、そのままズルズルと年末まで行ってしまいそうなので、本日からほぼ毎日の予定で、ランキング発表していきたいと思います。
「百合に向いた物語の構造」についても、ちゃんと間に挟むのでご安心?を。<誰も待っちゃいないだろうけど

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
2011年の間に、「私が」読書・視聴・プレイした商業百合作品について、私的なベストを振り返って好き勝手にランキングしていきます。
ですので、2011年に発売されていても、私が読んでいない作品などは対象外となっていますのでご了承を。
ちなみに、ベスト10+αと言いつつ、10以上あります。うむ仕方ない。
とりあえずランキングに入る前に、毎回恒例の「次点」をいくつか。2012年に期待したい作品や、ランキングには入らないけど押さえておきたい作品ですね。

【次点】

野ばらの森の乙女たち(2)(白沢まりも/講談社)
【役割・本/百合度・中】
りぼんに続き、なかよしでも始まった百合連載。
そしてこの2巻では、プチプチ……って、初美さんがいきなり服脱いだりして(笑) どんだけ突っ走るんだ、少女漫画の百合ブーム。と驚いた覚えがあります。
あと他にも、2011年は、りぼん・なかよし、だけでなく、Sho-comiでも「かなめエトワール(華夜/フラワーコミックス)」という作品が登場したりしまして、今後の少女漫画での百合の広がりに期待したい。

■では
明日もランキングの続きをおたのしみに。



2012/01/17 (Tue)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3907回目

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
続きです。
今日も「次点」です。明日から順位に突入予定。

【次点】

新装版 最後の制服 (上)(袴田めら/芳文社)
新装版 最後の制服 (下)(袴田めら/芳文社)
【役割・本/百合度・高】
袴田めら氏の名作百合長編が、長らくの品切重版未定から一転、新装版で発売されました。
新装版を出しても行けるという判断が下されるほど、つぼみ関連は成功していると見ていいのでしょうかね。
ちなみに、書き下ろしの内容が、百合度も上り更にエロティックになっている事を見て、時代がようやく最後の制服に追いついたんだと感動した記憶が。
多分、連載当時では掲載できなかったんだろうなぁ。なんと言っても、4コマ漫画誌で、当時はまだ百合度のある作品も少なかった頃のきららキャラットとMAXだもんなぁ。
新装版ということで、ランキングではなく次点扱いで。

【次点】

風より疾く(1)(かわすみひろし/ヤングマガジンコミックス)
【役割・脇?/百合度・中?】
相変わらず、amazonの表紙画像にはないけど、こんな感じの実際には百合好きを釣らんばかりの帯が付いていて、それを見た瞬間、釣られてやんよ!と妙な義務感を感じて購入しました。
漫画としては、1巻にしてキャラの回想話が多かったのでストーリーがあっちらこっちら脱線していて、まだ物語がほとんど進んでいないけど、砕けた話も挟みつつ、龍子と和音の間柄が、徐々に「いい」関係になっていくので、続きに期待してます。
微百合物件として化けそうな予感……なので、果たしてどうかは2巻待ち。と言うことで2011年としては次点にしました。

■では
寝ます。明日は休みなので、やっと、大風呂敷の続きが書けるかな。



2012/01/18 (Wed)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3908回目

■朝帰り
そして、17時起きとか。寝すぎだろ。
予定が大幅に狂ってますので、巻で行きます。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
いよいよ次点も終わって、ランキングの発表です。

【12位】

青い花(6)(志村貴子/太田出版)
【役割・本/百合度・高】
徐々に進展していくあーちゃんとふみちゃんの、お互い慎重に手探りで距離を測ろうとする行動がかわいすぎる6巻。
だけども、その端から見ているとかわいくても、当事者は苦しいんだろうなというのが、たまらなく切ない。
今のところ、物語には不穏な空気なんか見えないはずなのに、いつ飛び出すかわからない怖いものを見ているようなドキドキを感じる。

……って、ベスト10と言いながら、12位からスタートです。スイマセン、絞りきれませんでした(笑)
このペースで行けば、ちょうど今月中には1位まで発表できそう。

■このあとは
「百合に向いた物語の構造」についての続きを書いて、風呂入って、相棒見る。

■さて、「百合に向いた物語の構造」の第五回
(書いている最中)

書き始めたら、時間掛かりそうになったので、あと数日くださいな。
本日は時間切れ。



2012/01/19 (Thu)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3909回目

■いそげいそげ
明日も朝からだ。そしてもう30分しか今日という時間がない!

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
さくっと今日は行くよ。

【11位】

淀川ベルトコンベア・ガール 1(村上 かつら/ビッグコミックス)
淀川ベルトコンベア・ガール 2(村上 かつら/ビッグコミックス)
淀川ベルトコンベア・ガール 3(村上 かつら/ビッグコミックス)
【役割・本?/百合度・中】
普段は混沌としていて、決して話題が交わることのない、書店員と百合好きを無尽蔵にフォローしている私のTwitterのTLで、なぜだか同時に両方で話題に上がった作品。
本来は百合としての作品ではないのだろうけど、女の子同士の関係性を読む作品としては、2011年の中ではトップクラスではないかと。
どんだけお前らお互いを好きだったんだよ……と妄想せずにはいられない3巻に入っての二人の覚悟の決め方と生き様の動き。
生きることは泥臭くもあるけど、綺麗な希望の持てる終わり方でした。
ほんと、女の子同士の物語は大好きです。
ちなみに、もっと熱い感想を読みたければ、garbagememoさん百合作品レビューがおすすめ。



2012/01/20 (Fri)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3910回目

■そういえば
毎日更新していたのに、買い物記録を忘れていた。

★今年に入ってからの買い物
・まんがタイムきららミラク 2012年3月号(漫画雑誌/芳文社)
・まんがタイムきららMAX 2012年3月号(漫画雑誌/芳文社)
コミック百合姫 2012年 03月号(漫画雑誌/一迅社)
こえたま(1) (桜羽起成/アース・スターコミックス)
彼女の世界(袴田めら/徳間書店)
パイをあげましょ、あなたにパイをね(さかもと麻乃/一迅社)
オトメの帝国(2)(岸虎次郎/集英社)
バトル・ロワイアル 天使たちの国境(大西実生子/秋田書店)
ふたり狂い(真梨幸子/ハヤカワ文庫)

いろいろ読みたいのが溜まってきてる!
アニメもそろそろ初回〜2回の結果で、選択必要かな。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
やっとこさ、ベスト10に突入です。

【10位】

ゆりキャン(1)(瀬口たかひろ/白泉社)
【役割・本/百合度・高(笑)】
青年誌で、ハーレム漫画の手法で、百合が成立している類まれな作品。
不幸体質かつフラグ立てまくりな主人公がもし男だったら、ただのエロ方面かラッキースケベで終わるしか無い舞台なのに、
ここまでお笑いルートで嫌味のないストーリーに仕上がっているのは、やっぱり百合の大勝利だと思うのです。
こういうのが百合専門誌以外で突如現れると時代のうねりを感じます。



2012/01/22 (Sun)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3911回目

■寝過ぎた
久しぶりの連休だからと、目覚ましかけずに寝ていたら、15時間寝てた。
間に、スイプリの視聴のために30分だけ起きてたけど。

★昨日までの買い物
・コミックハイ! 2012年2月号(漫画雑誌/双葉社)
BAMBOO BLADE B(7)(土塚理弘&スタジオねこ/スクウェア・エニックス)
とある魔術の禁書目録(9)(近木野中哉/スクウェア・エニックス)
ゆるゆりvol.5 [Blu-ray] (TVアニメ/PCXG-50125)

「コミックハイ!」の「くちびる ためいき さくらいろ」が終わってしまったー。
4月に1、2巻同時発売ということは、現在絶版になってる百合姫コミックス版のところも出るのか。やったー。
「くちびる ためいき さくらいろ」終わったので、定期購読やめようかなとも思ったけど、「赫焉のヒナギク」と「ゆめゆめうつつ」が特に気になるのでこのまま買い続けるかも。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
昨日、日記書くの忘れてたので、今日は2つ。

【9位】

姫のためなら死ねる(1)(くずしろ/竹書房)
【役割・本/百合度・中】
ギャグからも入れる百合4コマ。
有名な古典作品をベースにしているので、何気に幅広い人に百合をカモフラージュして(笑)おすすめできるという、実は百合洗脳作品としての能力も高い。
一つの表現、ジャンルとして百合が有効であるという流れを感じさせる作品です。

【8位】

百合男子 1(倉田嘘/一迅社)
【役割・超越/百合度・斜め上】
2011年、最も百合サイト以外で話題になった百合姫コミックスなのではないかという百合男子。
世の中に実は数多と潜伏している、百合男子達の本質と苦悩、そして少なからず抱えている自己矛盾を鋭く描きながらも、啓介のキモイ(笑)言動と行動がすべてをギャグマンガにしてしまっています。
……と一見すると思えてしまうのは、多分思うつぼ。きっとギャグマンガとしての姿は、編集長の仕掛けた罠。
今まで注目されることのなかった、百合の読み手を分析して、今後百合が発展していく中で、どこへ走って行くべきなのかを模索している、そんな実験的な作品だと思います。
ちなみに、私の様な年老いた人間だと、啓介よりも魚屋のオッサンの方に共感してしまいます。お前は俺か!

■さて、
やっと落ち着いて「百合に向いた物語の構造」の第五回を書いてます。
冗長な感じになってきたので、そろそろ終わらせたい。



2012/01/23 (Mon)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3913回目

■さて、「百合に向いた物語の構造」の第五回
多分、あともう一回は続きます。

前回、「前提条件は百合」をおろそかにしたジャンルにおいて、ストレートな百合作品は普及していない、と暴論を吐きました。
今回は、実際の所かなり切ない状況になっている、商業小説での百合作品を元に話を進めてみたいと思います。
古く「花物語」まで遡ると、話がややこしくなりそうなので、ここ10年くらいの作品について。

キーワードは「マリみて以外の百合小説」です。
百合の定義になってしまうと、話の本筋からそれてしまうので、マリみては百合かどうかについてはあえて横に置いておきますが、少なくとも商業的な成功や展開方法として「マリみて」の形式が、その後しばらくの百合作品に及ぼした影響は大きかったと思います。
ただ、その上手さ故に、その後の商業百合小説の方向は混迷します。

実は「マリみて」は、今までの4回までの話にあげてきたポイントのほとんどを網羅しています。

(1)複数のペアが入り乱れるタイプの構造 …… 赤白黄色の姉妹だけでなく、脇役スールに至るまで
(2)複数の女の子が登場し …… 女の子だらけ。やっほー
(3)それなりに使い捨て不幸キャラが出ず …… 桂さん(´;ω;`)
(4)世界が善意で出来ている(と一時でも思わせてくれる) …… 柏木さんの扱い
(5)カップリングだけで世界が閉じてない …… 妄想を刺激する多様な関係性
(6)連作短編(もある。後半は特に多い) …… ここ最近の雑誌掲載を載せた新刊はまだかー。
(7)恋愛の絡まないカップリング …… 歴代三薔薇、どの代も横の繋がりが魅せる

後付な分析とも思えますが、非常に「百合要素を入れる」のに適していたのです。
結果、百合好きにも、百合を知らなかった層にも、女の子同士の関係性を描いた作品が面白いと大きく響く作品になり、長期展開、アニメ化と進んでいきます。
しかし、マリみては、時代的な背景や、発表レーベル(コバルト文庫)など、その理由はいろいろとあるのでしょうが、唯一「前提条件は百合」というポイントだけが含まれていませんでした。
マリみてだけの話ならば、それでも先発の強みがあり良かったのですが、問題はその後発売されていく百合小説の形態に影響を与えすぎたのではと思えることです。
その後発売されていく百合小説(と百合好きに認識される)は、大きく分けて2つに別れます。

A:前提条件は百合で、少ないカップリングの長編
B:主軸となる物語は別で存在し、それを構成する要素に百合がある

マンガでは当たり前になりつつある、前提条件が百合でなおかつ複数のペアが入り乱れるタイプの構造に行かず、きれいに分離します。
この分類では、マリみてはBに当たる作品となります。

実際に発売された作品で、過去に自分が読んだもの+最近Twitterで3巻以上の百合小説って何かありますか?と聞いて教えてもらった作品から、若干乱暴に仕分けしてみます。
(先に言っておきますが、作品の良い悪いという話ではなく、手法としての百合の使い方から見た分類です)

A:前提条件は百合で、閉じたカップリングの長編小説
幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ
バニラ―A sweet partner
ナハトイェーガー 〜菩提樹荘の闇狩姫〜
フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に
刹那〜そのとき彼女が願ったこと〜
カラミティナイト オルタナティブ
ワイルドブーケ 花の咲かないこの世界で
.(period)
384,403km―あなたを月にさらったら
あまがみエメンタール
みすてぃっく・あい

B:主軸となる物語は別で存在し、それを構成する要素に百合がある
しずるさんと偏屈な死者たち
アイドライジング
ニーナとうさぎと魔法の戦車
ストライクウィッチーズ―スオムスいらん子中隊がんばる
彼女は眼鏡HOLIC
紫色のクオリア
サンダーガール

うーん。
分かってて仕分けてみたのだけど、見事にAの方は、単発完結作品以外、打ち切りだったり、続編出てないな……。
マリみての形式に近いBの方が、どちらかと言うと、続編が出てるものが多い印象。
商業的には百合好き以外にもキャッチできそうな要素を前面に押し出せるBの方が成功しやすいのでしょう。

ただし、Bは主軸が百合とは別で存在しているため、百合好きからは百合小説として認識されても、百合を意識していない人から見たら、「百合要素もある」小説として捉えられてしまいます。

ここで当初の目的を(半月以上前なのですでに忘れかけてますが)思い出してみます。
「百合に向いた物語の構造」とは何か。です。
百合に向いている構造を探す中で、「百合要素もある」という所を到達点と考えていいのか。百合好き以外からも百合と認識されるものでなければ目的に辿り着いていないと思われます。

事実、マンガの方面では、10年前なら「うわーい、百合がある。やっほー」と喜んで数ページしか登場しない百合キャラのための為にマンガを買うこともあったでしょう。と言うか、実際買ってた。
しかし現在は様々なガチ百合な作品が溢れていて、本棚の許容量を考慮して、わざわざ選別して買う所まで来ている。

とすれば、やはり小説・文芸ジャンルにおいてのみ、Bが「百合に向いた物語の構造」として選ばれ続ける……なんてことは無いのでは?
(もちろん、Aの方式は、過去の打ち切り例と、単発物として物語が完結してしまう商業的な限界があるので言わずもがな)

……て事で、長くなってきたので、次回に続く。
最後のポイントは、上記のAでもBでもない、

C:前提条件が百合であり、なおかつ複数のペアが入り乱れるタイプの構造
ストロベリー・パニック!
君が僕を

です。
やばいくらいに収集つかなくなってきたけど、多分次で終わる。はず。


■ほんと
ひどいくらいに思考がまとまらない(笑)
一眠りしたら、百合ランキングの続き。

■一行メールにビビった(笑)
内緒話を教えて頂けた事もだけど、このサイトが補足された事のほうも驚きで。
あの方は名前は見えずとも、今も活動されているのですね。一ファンとしても嬉しいです。今後もワクワクしながら読みます。>内緒話なので誰宛かは秘密

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
【7位】

スイートプリキュア♪ 【Blu-ray】 Vol.1(TVアニメ/TCBD-0032)
【役割・主/百合度・夫婦愛】
百合度の表記が、もはや適当になっていることには触れないで。
今までのプリキュアの中で、咲と舞、ラブとせつな、が個人的にはイチャイチャカップル認定だったのですが、それまでの妄想百合を軽く吹き飛ばすくらいのことを、平気で公式にやってくれたのがスイプリ。
特に、前半の響と奏の喧嘩芸とでも言うまでに洗練された、ケンカ→仲直りのテンプレは、犬も食わない百合度。
そして中盤のビート加入からは、子供を見守る熟年夫婦化。
さらに終盤、ミューズ加入後からの、ありとあらゆる女の子にフラグを立てまくる響さんイケメン化と、それすらも微笑ましく見守る奏姐さん。
一年間、ツイッターでスイプリスイプリ言い続けてしまうほど楽しませて頂きました。一人でも多くの女児が、響と奏の関係から、百合に目覚めることを!
……あと、2011年に唯一、同人誌をジャンルで買いあさったのもスイプリだったなー。



2012/01/25 (Wed)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3914回目

■なかなか予定通りに進まない
日記も毎日更新できてないし、あと数日で1月終わるよ。
がんばれじぶん。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
このペースだと、1月中に終わらないので、一気に行くよ。

【6位】

ゆるゆりvol.1 [Blu-ray] (TVアニメ/PCXG-50121)
【役割・本/百合度・中から千歳レベルの妄想まで】
祝・百合姫からのアニメ化!
アニメの出来は非常によく、中の人関係でもラジオで楽しく盛り上がりました。
第二期も決まったと言うことで、2012年も暑い夏が過ごせそう。
あと、なもりくらげ先生のpixivとTwitterへのゆるゆり絵投下が素晴らしすぎ。
アニメ本編だけでなく、ラジオ、イベント、公式さん、くらげ、と周辺がうまいこと盛り上げて商業的にも成功した作品ですね。

【5位】

コミック百合姫 2012年 01月号(百合雑誌/一迅社)
【役割・本/百合度・高】
ゆるゆりアニメにより一気に認知がされ、11月号は完売→異例の重版という事態に。
そして、新規百合姫読者がこれからも続けて百合姫を読んでくれるかどうかを占う大切な1月号。
本来の百合コンテンツ情報誌としての役割を果たす特集や、新連載、幅広いカップリングの作品群とバッチリな誌面でした。
唯一、最後の百合男子が初心者にはハードル高過ぎる哲学を吐き散らかしていたのでドン引きですが(笑) それが百合男子らしくていい。その懐の広さを持ちつつ、安易な安定に落ち着かない百合姫を今後も期待しています。



2012/01/26 (Thu)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3915回目

■山は乗り越えるもの
今までにない時期に、店舗改装と増床が飛び込んできまして、2月から春にかけて怒涛のスケジュールが待ち構えている……。
乗り越えてやるよ。ははん。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
いよいよ上位です。
つぼみ系のコミックスが2011年はいろいろと出てきて、百合姫コミックスの一党体制に穴を開け始めてました。
百合姫コミックスも幅は広いけど、やっぱり掲載誌が違うと、いい感じで百合の色も違いが出ますよね。

【4位】

ロンリーウルフ・ロンリーシープ(水谷 フーカ/芳文社)
【役割・本/百合度・高】
そんなつぼみコミックスの中で、ストーリー、伏線、絵柄、百合初心者へのおすすめ度、いろいろな面から見て。一冊選べと言われたら、これかな。
一話のセリフがあそこで出てくる物語の流れはベタだけど、それが気持ちいい。背中押してもらった小イマリだから言えるセリフだな、と。
あと、できる夫には笑った。どっちが攻めか、はっきりしましたね(笑)



2012/01/28 (Sat)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3916回目

■なかなか進まないなー。
休日があっという間に時間切れ。

★買い物
・コミックアライブ 2012年3月号(漫画雑誌/メディアファクトリー)
ささめきこと(9)(いけだたかし/メディアファクトリー)
ゆりキャン(2)(瀬口たかひろ/白泉社)
まんがタイムきららCarino Vol.1(アンソロジー/芳文社)
R18! あーるじゅうはち!(4)(ぷらぱ/芳文社)
放課後せんせーしょん!(1)(庄名泉石/芳文社)
キルミーベイベー(4)(カヅホ/芳文社)

「まんがタイムきららCarino」は様子見。どちらかと言うと、男女モノでヒロイン主人公な方向性なのかな。今後百合もあるといいな。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
さー、なんとか今月中に終わりそうかな。

【3位】

白衣性恋愛症候群(PSP/工画堂スタジオ)
【役割・本/百合度・高】
工画堂はまたしてもやってくれました。
ソルフェージュも微百合なゲームでしたが、今度は社会人百合! 大人ですから、それはもう!
仕事を通しての社会との関わりと、百合恋愛とが両立した、非常にバランスの良い作品でした。
ファンディスクか、追加データで、攻略対象じゃなかった2人のルートも見てみたいなぁ。



2012/01/29 (Sun)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3917回目

■スイプリが……
一年間、ひびかな百合で楽しませてくれたスイプリが終ってしまったよ……(´;ω;`)
もう、何を楽しみにニチアサタイムを過ごしたらいいのか。スマイルは百合あるかな?
ぽっかり空きすぎて、スイプリの総評が今すぐにはできない。

★買い物
・まんがタイムきららCarat 2012年3月号(漫画雑誌/芳文社)
傍聞き(長岡弘樹/双葉文庫)

自店でも仕掛け販売はじめた「傍聞き」ですが、ようやく追加がどばっと入ったので、自分用を購入。
短編らしいので、ちまちまと時間作って読みたいな。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
さー、残すはあと2つ? かな? かな?

【2位】

想いの欠片 1(竹宮ジン/白泉社)
【役割・本/百合度・高】
予想通り、2011年に大活躍した作家さんだと思います。毎回、出す本すべて常に質の高い、女の子同士の恋愛を描いています。
その中でも「想いの欠片」は今までの百合姫コミックスでの百合物語と違って、踏み込み過ぎて、賛否あるだろうなーという作品。
もともと同人誌では甘いだけでない話も書かれていたので、私はようやくメジャーな商業系でも、遠慮のない百合作品を出す事が出来る時代になったんだと、喜んでいましたけど。
主人公は一人ですが、連作短編の形式を使いつつ、脇の関係性も漏らさず見せていく手法は流石。



2012/01/30 (Mon)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3918回目

■もう今月が終わるのか
百合についての駄文が終わってない。31日の夜勤出勤前には完結させたい。

★買い物
僕らはみんな河合荘(2)(宮原るり/少年画報社)
未必の恋(シギサワカヤ/白泉社)
夜盗姫(水谷フーカ/白泉社)

とりあえず本日の購入は非百合です。
シギサワカヤ作品は読んでる最中は楽しいのだが、読み終わった時の消耗具合が半端ない。でも止められない。甘い毒だわ。

★2011年 私的年間ベスト10+α(商業百合作品)
いよいよ、1ヶ月遅れで発表になる、2011年の私的百合ランキング第一位です。
あれかな? これかな? と予想した方がいたかどうかはわかりませんが、今回の第一位はこうなりました!

【1位】

お願い神サマ! (2)(守姫 武士/芳文社)
【役割・二人の世界/百合度・高】
二人の世界をとことん突き詰めていった作品の最終形態。
これで作品が十分に成立する事実は、2011年にしてついに一つの百合の形式が成熟したんだと衝撃を受けました。
正直、ここまでやりきられたら、もう次は外向きの百合しか対抗方法がないだろうと思う。絶対に無理だろうと誰もが思うことをやってのけた奇跡的な作品。

【1位】

ささめきこと(9)(いけだたかし/メディアファクトリー)
【役割・普通の恋の話/百合度・高】
そして同率でもうひとつ、忘れてならない作品が第一位です。
長期に渡る連載、アニメ化、そして2011年ついに完結。
キョリちゃんの空気のよめなさと粋な計らいに膝を打ち、周りの人達の温かい見守りと、ただのモブ娘(笑)がさらっと言うこの作品の最も重要なセリフに素直に泣いた。
そうですよ、普通に恋の話なんです。アケミもユリケットも、決して奇を衒ったのではなく、最初から最後まで、恋の話を隅から隅までしっかりとじっくりと描いていたから登場したのでしょう。
大団円を迎えてよかった。リアルタイムにこの作品を読めて良かった。


……と言うことで、1位が2つになってしまいましたが、どうしてもこの二つは比べられなかった。
どちらも、一つの百合の形式が、完成形までたどり着いたと特に感じた作品でした。
後日、ランキングはまとめて、いつもの専用ページにまとめます。



2012/01/31 (Tue)
●ある百合好きの迷走する日々の記録 第3919回目

■やっとこさの「百合に向いた物語の構造」の第六回
ここまで付き合ってきてくださった方にはもう分かっているかもしれませんが、この話は最終的に「小説」方面での結論へ向かっています。
と、言うのも実際、マンガに関しては、「百合に向いた物語の構造」と思われる作品が既に幾つか出始めていて、そしてより混沌とした作品群の波が生まれ始めているからです。

なので「百合に向いた物語の構造」の最終回は、小説に偏って進めていきます。
前回の最後に上げたポイントは以下でした。

C:前提条件が百合であり、なおかつ複数のペアが入り乱れるタイプの構造
ストロベリー・パニック!
君が僕を

現在の商業的主流であるBの「主軸となる物語は別で存在し、それを構成する要素に百合がある」では、ぶっちゃけ百合レーベルじゃなくても成立してしまってます。
あと、読み手によっては百合と認識されない場合も、そもそも書き手も百合として描かれていない場合もあります。
ですから、百合好き以外から見ても、百合であることが分かり、なおかつ複数のペアが存在し、物語の主軸も百合である。
最終的に(ラノベだろうが一般小説だろうが)、このCタイプの小説がドカンとヒットすることが、百合作品が増える、もしくは百合小説レーベルがフェードアウトせずに維持し続ける為には必要です。

そのためには「百合に向いた物語の構造」を使うも良し、反面教師にするにも良し、キッカケにしてぜひとも世の中に多くの百合作品があふれる事を願ってもやみません。
(人任せにする前に、自分で何とかしろよ、妄想でもなんでもさ……)

と、唐突に丸投げしたような結論にたどり着いた感じもしますが、
先日見かけた森島明子氏のツイートが、すべてをふっ飛ばしたのです。

>それにしても最近は百合や百合風味作品がたくさん生産されるようになったなあ…美少女や美女をイチャイチャさせとけば百合好きが喜ぶと思ってんのか!?
>その通りなのでもっとやってください
2012年1月23日 - 11:05

事実、喜んでるわ、私も(笑)
結局は、なんでもいいからとにかく「もっとやってください」お願いしますと言う事なのだ。
大切なのは、形式でも売上でもなく、妄想と好きな気持ちなのです。百合を愛する心が世界を救うと信じて!

……そこ、この1ヶ月の流れが台無しとか言わない!
でもね、あれこれ考えるより、それぞれがそれぞれの思う百合をおもいっきり世の中に垂れ流す方が、百合の健康に良いのでしょう。

と、言う訳で、百合の概念や定義に関しての話まで触れてしまう前に、作品制作論・テクニック論としての話で終わっておきます。
ごきげんよう。

■なんとか
1月中に書き終わったけど、勢いで書き始めただけあって、予想通りgdgdな終わり方だなぁ。
石投げられないか心配(笑)

■さて
今日は棚卸なので、夜から出勤の翌昼帰宅予定。
ロスが怖い……怖い……怖いよ……。
ではまた来月も、よろしくおねがいします。


★今月のまとめ
◆1月の購入文庫・書籍.
・陽だまりの彼女(越谷 オサム/新潮文庫)
・ふたり狂い(真梨幸子/ハヤカワ文庫)
・傍聞き(長岡弘樹/双葉文庫)

◆1月の活字読書
・ふたり狂い(真梨幸子/ハヤカワ文庫)
・陽だまりの彼女(越谷 オサム/新潮文庫)

◆1月の購入漫画
・こえたま(1) (桜羽起成/アース・スターコミックス)
・彼女の世界(袴田めら/徳間書店)
・パイをあげましょ、あなたにパイをね(さかもと麻乃/一迅社)
・オトメの帝国(2)(岸虎次郎/集英社)
・バトル・ロワイアル 天使たちの国境(大西実生子/秋田書店)
・BAMBOO BLADE B(7)(土塚理弘&スタジオねこ/スクウェア・エニックス)
・とある魔術の禁書目録(9)(近木野中哉/スクウェア・エニックス)
・ささめきこと(9)(いけだたかし/メディアファクトリー)
・ゆりキャン(2)(瀬口たかひろ/白泉社)
・まんがタイムきららCarino Vol.1(アンソロジー/芳文社)
・R18! あーるじゅうはち!(4)(ぷらぱ/芳文社)
・放課後せんせーしょん!(1)(庄名泉石/芳文社)
・キルミーベイベー(4)(カヅホ/芳文社)
・僕らはみんな河合荘(2)(宮原るり/少年画報社)
・未必の恋(シギサワカヤ/白泉社)
・夜盗姫(水谷フーカ/白泉社)

◆1月の購入雑誌
・まんがタイムきららミラク 2012年3月号(漫画雑誌/芳文社)
・まんがタイムきららMAX 2012年3月号(漫画雑誌/芳文社)
・コミック百合姫 2012年 03月号(漫画雑誌/一迅社)
・コミックハイ! 2012年2月号(漫画雑誌/双葉社)
・コミックアライブ 2012年3月号(漫画雑誌/メディアファクトリー)
・まんがタイムきららCarat 2012年3月号(漫画雑誌/芳文社)

◆1月の購入DVD
・ゆるゆりvol.5 [Blu-ray] (TVアニメ/PCXG-50125)



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